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花屋の音也とリーマントキヤの話

(タイトル+音也がトキヤに向かってひまわりを差し出した所で続きを考えてくださいってTLに流れてきたのを受けて)
(ベタにtwitterからコピペした)


「ひまわりが好きってあなた夏生まれなんですか?」
「俺? 俺4月生まれだよ。おにいさんは?」
「私は8月生まれです」
「じゃこれはおにいさんのための花だね。もうちょっと先だけど誕生日おめでとう」
「ちょっと増やしすぎですよ。気持ちは嬉しいですがいただけません。せめてお金は払わせてください」
「お金もらっちゃったら誕生日プレゼントになんないだけどなあ、そうだおにいさんこれから暇? 飲みに行かない?」
「時間はありますが……私飲めないので」
「別にかしこまったとこじゃないよ。俺の行きつけの洋食屋そこの商店街にあるんだ。俺あと30分であがりだからその辺で待ってて!」
そうして音也が案内してきたのは商店街の大通りから1本奥に入ったちいさな洋食屋だった。店の外には本日のディナーと書かれた黒板型メニューが出ている。「キッチンパセリ」と書かれた看板を横目に2人は店内へ入った。
「ここオムライスが美味しいよ」
「あなたも変わった人ですね」「え?」
「店先で時々世間話をする程度の人間と夕食をともにしたい人なんてはじめてみました」
「この商店街割とそういう人多いしね」
オーダーをすませてどこに住んでるだの仕事の話や雑談をしていると店の奥からコック服を着た白髪にオッドアイの男が出てきた。手にはギターケースを持っている。
音也のところまでやってくると「おう、修理終わってんぞ」と短く伝えるとケースを置いてまた厨房へ戻っていった。
「ギター弾かれるんですか?」
「ちょっとね。この商店街実はアマチュアオケがあるんだよ。そこの人とたまに演奏してたりするね。さっきの人は蘭丸先輩っていってベース弾いてるんだ」
おにいさんは、と尋ねるとトキヤは少し考えた後話し始めた。
「昔は色んな楽器を習ってましたが最近は歌うぐらいですね。……ああ、もうこんな時間ですか。明日があるのでそろそろ失礼させていただいても」
時計はもう21時近くを指している。誕生日だってことだったしここの支払いは俺がという音也を制してそれぞれに支払って外へ出た。
「俺音也っていうんだけどおにいさん名前は」
「そういえば自己紹介はまだでしたね。一ノ瀬トキヤと申します」「今度は一緒に音楽でも。他の皆にも紹介するよ」
ストリート出身のちの人気デュオとなるW1の出会いはこんな風にはじまった。

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