カテゴリー「 読了 」の記事
1983件の投稿
ハッピーアイスクリームって(歌集にしては珍しい感じに)文庫にもなっていたけどあっちももう入手困難の気配なんだろうか。あのハッピーアイスクリーム3度目の出版。前半は短歌を元にした小説。後半は短歌。
ハッピーアイスクリームは10代後半〜20代前半の頃に最初のマーブルブックス版で読みました。
もうその頃からすごく好きです。今回これ読んでるときも魂がすごく思春期だった。
短歌では昔から
どうしようどうしていいかわかんないどうしようあたしあの人が好き
欲しいとか欲しくないとかくだらない理屈の前に奪ったらどう?
あいまいが優しさだって思ってるみたいですけどそれは違います
幸せにならなきゃだめだ 誰一人残すことなく省くことなく
このへんがもうすごく好きなんですよ。このどうしようもなく青い感じ。解説に出て来た子じゃないけど「分かる!」なんだよね。共感というか理解。私はこの青さをいくらか持ち続けていたい。少なくともラノベが好きで読んでいるうちは。
ノベライズです。学園長の唐突な思いつきで修学旅行へ行く話です。
アニメ設定寄りなのかなあと思いつつ、薫ちゃんの存在がちらちらして、セシルの登場はそこはかとなくゲームっぽい。
そんなに厚い本ではないプリ春の上友ちゃん+さっちゃん1+セシル+学園長+林檎先生+リューヤサーンも出ているので、がっつりとした燃料ではないです。メモリーズぐらいと思ったけどメモリーズは短いくせに燃料過ぎるのがあるので比較対象にならない。
具体的な成分としては翔ちゃんが頭ひとつ抜けてる気がする。ついでトキヤ、あとは団子かなあ。
セシルの「my princess」は全部カタカナ表記で逆に違和感だった。ここが横書きと縦書きの違いだな。
(さほど期待を抱いていなかったこともあるのか)楽しめました。なっちゃんが幸せそうならそれでよい。
まとまっているけど登場人物が多いぶん薄まった感があるので、同室組でとかクラスとかで割ってSSのまとまりでもいいなあと思った。その辺はペルソナ4 Your Affectionがすごくうまかった。同じビーズログ発で同じぐらいのページ数で1年間描いている。
番長以外の視点で各章登場人物交代。ページ数は少ないけど愛がたくさん詰まっていてよいもの。
- ゲーム那月ルート5月ぐらいのさっちゃん [↩]
フォルモント国は今人手不足で城内は非常に慌しい。
第1王子レイフォードの負担が尋常ではない中、シャーロットは国庫番、つまり財務担当の仕事を任されることになった。フォルモントでは財務を王が率先して執り行っている。現状「王は療養中」のためもっとも負担が増えているポイントだ。帳簿を開いていたシャーロットは不正の気配を発見する。
小麦の不正ってなんか狼と香辛料にありそうだなと思った1。
レイフォードは身内じゃなかったらよいヤンデレになりそうだなあと思った。いい物件だ。
血みどろ王子のロマンさ加減。
それはそれとして、首の姫は私の中で赤き月の廻るころと同じポジションに入りそうだった。
・1巻は面白かったのに2巻は超読みにくい
・読みにくい理由は「読点多すぎる」。読むリズムがったがた。
・面白いんだけど面白いんだけど読みにくい。魅力的でも読みにくいと3割減。
面白いから仲良くしたいです。
でも読みにくいと物語に没入できないので「長口上で脳内垂れ流しが売りだからって『地の文に突っ込みいれる』みたいなそういうメタ展開はちょっと」ってどうでもいいケチをつけたがる。川上未映子作品みたいな「長口上」というか1文が何行にも渡る長文傾向のものなら読点が少々多くても別にって思うんだけど、1行の半分程度のにその量はどうなのっていう!
次はもうちょっと楽しく読めるといいなあと思います。
「--------仰せのままに、我が主。この愚か者共の首、一つ残らずあんたに捧げよう」
(P189)
- まだ私の中では完結していない。完結巻を読んでないからだ [↩]
竜も育ったし、ということでルーシェは本来の所属になるだろう赤竜隊へ一時移動することとなる。
赤竜隊の現在地は対帝国の最前線エルヴァだ。
ルーシェが手から離れた後のスメラギが大変可愛らしい。近くにいないからなんかそわそわしてるしたぶん幻聴とか幻覚とか見えてるよ! あの本人的に得体の知れぬもだもだ感が大変可愛らしい。
それでルーシェが呼んだ「隊長」が自分じゃなかったから拗ねてる可愛い。
ルーシェの前では角の取れた優しい感じになってるスメラギ可愛い。
いやここまでスメラギ可愛いしか書いてないな。でも今回はスメラギ眼鏡カットが多くて幸せです。この割りたい眼鏡。スメラギさん手は早かった。そしてまだ気づかない。どこまでいったら気づくというのか!
ラサルスは綺麗なバルアン。
ついに手を出したきたこれーはいいんですが、これこのままストレートに進んでいったら次で終わってもなんら不思議ではないよね。王女シエラのお披露目の日がもうすぐそこまでやってきているからな。すごく綺麗に終わりそうな感じはあるけどもうちょっと読みたいよね。具体的にはあと最低2冊ぐらい。
個人的には女王編みたいなのは蛇足っぽいと思うので、エピローグで戴冠後のルーシェが見られたらそれでいい。
というかこの表紙なかなかきわどいな。スカート丈はもちろんのこと、このタイトルロゴがないバージョンがみてみたい。手の位置が気になる。
魔山を追放された魔女、所属を失った軍人、「普通の女の子」になりたい娘、亡国の姫君。
居場所を失った4人の少女が呼び寄せられた古城ホテル「マルグリット」で女主人を目指す物語。
現主人リュシエンヌの審査に叶わなければマルグリットからも出て行かなければならない。
4人はそれぞれ与えられた塔で客をもてなすという試験に挑むことになる。
最初はばらばらで剣呑な雰囲気だったのが一致団結しだしたあたりでとてもほんわかする。
フェノンのところに来た客は千と千尋の川の神様っぽい。
まあ一推しはジゼットですよジゼット! 悪いがお祈りは心の中ですませてくれっていうあのイケメンぶりな。
あとマネーロンダリング笑った。
「あたくしはもうなにからも逃げない。そしてもうなにも諦めない」
彼女には力はなかった。国も、味方も、なにひとつ。それでも彼女は、強い瞳で今と未来を見据えてこう言った。
「戦うわ」(P112)
銀砂糖妖精編開始。
カバー袖の表示が○○編とかいうのに変わったので「簡単に終われない」ゾーンに入ったのかなあという気がします……。
ペイジ工房を離れて僕と一緒に工房作らないといわれて返事を悩んでいるうちに王家からの召集がかかった。
集められていたものは各派閥の実力者と未所属の職人、いずれも若く才能ある職人ばかりだ。
依頼人は王妃マルグリット。依頼内容は重要、いずれ銀砂糖子爵への候補者となる。ただし依頼を受ければ途中放棄不可、依頼によって得たすべての情報は他言無用。覚悟のないものは去れという条件がつけられていた。
明かされる王家の秘密と長年にわたって囲われていた銀砂糖妖精。
大樹から生まれ600年のときを生きるルル・リーフ・リーンは妖精王リゼルパに仕えたこともある、銀砂糖を扱う妖精の最後の生き残りだ。銀砂糖妖精が持つ技術は人間より格段に高い。しかしルルの寿命が尽きる日も近く技術が失われる日も近いということだ。技術を残すためアンたちが呼ばれた。
シャルが心配している様が大変よいな。蓑虫状になっているアンの傍に座るシーンとかわたしは大変好きだ。
あとキースがとても青少年らしい。焦りとか所有欲とかなんかもてあまして、ぶっちゃけむらむらしてる感。超青い。