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きょうはルーレット記念日

世界のルーレット担に花束を。他担だけどあのふたりははじまりのふたりだって思うわ。

 フェス2部と反省会が終わって、いつもは少しだらだらするけど俺はシェアハウスへ飛んで帰っている。今日のTwitter当番は俺とトキヤだ。 Twitter当番回、2巡目は適当にペアなり3人組を作って、ということになって、俺は誰よりも一番先に「俺はトキヤがいい!」って叫んだ。
 周りの皆はびっくりして俺のことを見ていた。れいちゃんはなんかあーやれやれっていう顔をしてたけど、当のトキヤは涼しい顔をして俺を見つめて、「いきなり大声でうるさいです」と少し笑ってそう言われた。



 午前中にはトキヤに「断ったらどうするつもりだったんですか?」と聞かれて「全然考えてなかった」って言ったけど、あれは別にトキヤが断ったらどうするか考えてなかったわけじゃなかった。 
 単純にトキヤが俺のこと断るなんてこれっぽっちも考えてなかった。人の気持ちも考えなさいって言われてたからもしかして……って一応聞いてみたけど、トキヤはやっぱりちゃんと俺のことを選んでくれていた。俺がトキヤのこと好きなぐらいにはトキヤも俺のこと好きでいてくれてると思ってたよ。だってライバルだから。
 今回ちゃんとトキヤと話したいと思ったのもちゃんと理由がある。
 ファンの子は皆俺とトキヤのことはふたりでひとつだって思ってる。でもトキヤとは何かを一緒にやったことはもうずいぶんと前のことだ。7人か、11人か、そういうときじゃないとトキヤとは一緒になれない。
 でもそういう「仕事」と違って今日は「しゃべってみたい人」と二人組を作れと言われている。翔はいつしゃべっても楽しいし、蘭丸先輩とかカミュ先輩とはこういう時じゃないと話せない気がするけど、今回はトキヤがいい。だってnight dreamのトキヤすごかったから。
 ちゃんと曲の話も最近の俺とトキヤの話をしたいし、なにより俺もトキヤのあれをやってみたい。礼儀正しいトキヤの、ラジオのパーソナリティみたいに名前を言ってから話はじめるあれ。マサがいろんな人から味噌汁の話を期待されるみたいに「一ノ瀬トキヤです」に並んで「一十木音也です!」って言ったら皆驚くと思うってトキヤに持ちかけたんだ。

 今日のTwitter夜の部はラウンジでふたりっきりだ。
 トキヤがコーヒーを用意してくれているはずだ。俺はもうあの頃と違うしブラックのコーヒーだって飲めるけどトキヤが用意してくれるのはいつだってミルクたっぷりのカフェオレだ。
 トキヤはツンツンしてるときあるし完璧主義の割に抜けてるところがあるけど昔からずっと俺に優しい。
「トキヤ! ただいま!」
「遅いですよ。平日なんですから皆さんをあまりお待たせしてはいけません」
 俺はスマートフォンを手にとってトキヤを見て笑った。
【一十木音也です!】 

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