写楽あやかし草紙 月下のファントム (コバルト文庫)

コバルトの新人さん。大正設定。
さかのぼること120年、江戸時代の浮世絵師だった斉藤楽真(元・東洲斎写楽)は、火事に巻き込まれ死ぬところを妖の上総に救われ彼の眷属となった。今は上総の仕事(警察で仕事をしながら妖封じ)の手伝いをしながら絵を描いて画廊で暮らしている。
来栖劇場では謎の失踪が続いており、妖が絡んでいると見た上総は、とりあえず楽真を背景画家として潜入させる。来栖劇場ではハムレットをモチーフとしたオリジナル劇メルディーナ上演に向けての準備と練習が進められていた。来栖劇場はお嬢様「来栖月歌」を看板女優として動いていた。

主な登場人物は楽真と月歌と、楽真の兄貴分のうさぎの兎三郎。上総はもうちょっと出てくるんじゃないかと思っていた。劇場に潜む妖と看板女優ってすごいオペラ座の怪人っぽいなと思いました(そういう話ではない)