タグ「 ゆうきあずさ 」の記事

2件の投稿

咲くや此の花〜誓いの巫女と異国の花婿〜 (一迅社文庫アイリス)

大正10年。魔物から帝都を守る《青龍の巫女》の家系に生まれた櫻子は本来継ぐはずではなかった巫女の座をつぐはめになり、継承の儀式には婚約者とともに行う必要があり、櫻子の前には今3人の候補がいる。
先々代巫女の母の遺言であるイギリスから来た「魔法使い」の悠人。
姉が死ななければ、櫻子が巫女にならなければ結婚相手になっただろう帝国軍人三島。
幼馴染みの修太。

誰を選びますか? っていう乙女ゲー的な選択肢が見えた。3人いるからって別にすごい四角関係にはならないし逆ハーにもならないです。すごくゲームっぽい書きかたをすると、「個別イベント」はあっても結構戦闘シーンが多いのでそういうのにまで割くページはないのかな。
大正時代設定なんですが、結構ファンタジー設定が幅を利かせているので「大正時代を下敷きにした和風ファンタジー」でもいいぐらいだと感じました。で、すぐに婚約するわけでもなく「巫女となるには水護神社地下の勾玉に眠る神と契約すること」ということで、それまでにすったもんだーがあるわけです。

ワルプルギスの夜は出てくるしでまどマギっぽいなあと思ってたら「○○だと思った? 残念! 僕でした!」っていうあれがあったので脳内には「残念! さやかちゃんでした!」でいっぱいになってお前絶対報われないなと思った。そら読了直後の感想は「僕を選んで青龍の巫女になってよ!」になりますよ。
ところでこの最後の手紙の不吉さは異常。何このフラグ。

外道王子 (一迅社文庫 アイリス ゆ 1-1)

"魂喰らい"と死にたがりの下僕。

出版社公認のもとtwitterのfollowerに向けて試し読み公開していたときは富士見っぽい? と思ったけど読み終わってみるといやどこでもない気がする、と悩む。
電撃? いやそれ「お腹がすいたよ」からの連想でインデックスから着想だよね!

東京は夜の壁に覆われ青空と太陽を失い、世界から隔絶された。もう100年ほど前の話になる。
夜の壁は「朝子姫」という人物によって作られたものとされている。

16歳を迎えたばかりの迅京介はとりあえず死ぬことにした。
両親があまり表沙汰にできない類の探偵業をしていたため生まれた頃から常に危険に晒されてきた。その両親も死に借金が残され世を儚んで人生の終着点として訪れたのは八王子の樹海に存在する「朝子姫の廟」。
樹海につきようやく首に縄をかけたところで喋るぬいぐるみが背中にすっ飛んできた。その後はケルベロスに追いかけられ出会ったのは自殺志願者の魂を喰らっていた"魂喰らい"悪魔「メフィスト・フェレス」
しもべに選ばれた京介の今後はいかに という。

外道っていうほど外道でもなかった。

麗がちょうかっこいいな! 真昼が出てくるのを超楽しみにしていた。その結果が生首なんだけどな! それゆえに朝子とメフィストの話はすげー切ないなあとおもった

PAGE TOP