死神執事のカーテンコール (小学館文庫)

冷蔵庫にテンションがあがった作品です。冷蔵庫がなんたるかは言ったらあかんやつだけどそんなガッと割かれているわけではないけど、えっ冷蔵庫なん、まじかとドキドキしたワンシーン。

主人公の猪目空我は少年探偵役で人気を博した子役崩れのイケメンで自称名探偵で筋トレ大好きの筋肉バカで、わたしの半径1クリックで片手で足りるぐらいしか分からない例えをするとまあだいたい広沢悠真。猪目は古い屋敷の一角を借りて探偵事務所を開いている。ここには古式ゆかしき執事とお嬢様が住んでいるのみだ。

タイトルにもなっているのでこれはネタバレにはならないけど、この執事は、死神だ。死にゆくものに乞われた場合「カーテンコール」で3回だけ現世によみがえることができる。というても死者がよみがえるちょっといい話系ではない。ヒーリングファンタジーを歌いそうな作品にはあんな冷蔵庫出てこない。
でも執事と猪目のやりとりはいいんだよ。意外と探偵をばっさりdisってくるお嬢様もいいんだよ。
とても面白かった。

「知らなかったのか。白ワインはカロリーが高いんだ。酒は全体的に理性を緩めるから筋肉にはよろしくない。やはりいいのはプロテインだ。君も男の太ももののロマンがわかるんだから、もう1歩踏み込んで体作りをしてみるのもありじゃないか?」

(P142)

わたしが思う広沢悠真み(共感できる人がそもそも少ない)