普段ラノベしか読まない人に薦めたい一般文芸のあれとか
普段一般文芸しか読まない人に薦めたいラノベのあれとか
そういうことを建前にして、友達に対して罠を敷設したい(゚д゚)そんな思い付きによる企画です。
ジャンルだけ限定で、あんまり頑張りすぎると飽きるので1回MAX3冊ぐらいにしたい。
続くようであればカテゴリ作ります(今は雑記カテゴリで

ライトノベル

とらドラ!1

とらドラ!1 竹宮ゆゆこ/電撃文庫

ラブコメである。
中身は普通(ただし属性:主夫)ながらあまりの目つきの悪さと、ぶっきらぼうかつ冗談軽口とも無縁な性格から誤解されることの多い竜児は、高校2年の始業式の日を迎えた。憂鬱な日であったがそれなりに「普通の子」として迎え入れられる。というのも元同じクラスが多かったに付け加え、初日から同じクラスの女子にこの上なくビビらされるということがあったためだ。
手乗りタイガーと呼ばれ畏怖される彼女、逢坂大河はお人形さんのような愛らしい小さな外見にとてつもない凶悪さ(視線の暴力や身体能力的なもの)が宿っていたのだった。
とある珍事を経て大河と竜児は共同戦線を張ることとなる。竜児の好きな人は大河の親友であり大河の好きな人は竜児の親友であったからだ。

大河の物言いや行動は乱暴なもので、良く言って近寄ると威嚇する野良猫、悪く言えばベリー自己中。だがそれがいい!という可愛いところがあり、めろめろです。

一般文芸

檸檬のころ (幻冬舎文庫 と 8-2)

檸檬のころ・豊島ミホ/幻冬舎文庫

とらドラの面々はとにかく注目を浴びる。畏怖羨望興味愛情に嫉妬などあらゆる感情が差し出され、クラスの中心にいる人たちの話です。檸檬のころはその逆。その他大勢名前なきモブキャラ・クラスに埋没した地味ーな人の話です。

連作短編で7つの話が入っている。舞台となるのは北のほうの、山と田んぼが多い遊ぶところといえばこことここと限定できるような田舎の高校。

私はお互いのテンション維持のための女子で群れることや恋愛ごっこなんかしないの音楽があればいいと言っている女子に突然訪れた恋。
同じクラスだからって話しかけられると思ってなかったクラスの中心にいる男子から話しかけられて、しかも話面白かったといわれ舞い上がる男子。同学年で2人だけ同じ高校志望で一緒に勉強して進学した、一度は繋がった手は1年も経てば何もなかったように離れた男女。

あの場所に行きたい、あれがほしい、ああなりたいと懸命に欲しいものに手を伸ばす。
必死に手を伸ばしても手は届かない。仮面の男が伸ばした手を握り返したりもしない。
地味ーで底辺な何もいいことがないような高校生にもきらきらした青春はある。
とらドラみたいな青春は眩しすぎるんだぜという人に薦めたい一品。
これが面白ければ作者豊島ミホの高校生時代のエッセイ底辺女子高生 (幻冬舎文庫)をお勧めしてみる。青春挫折物語大学生編は同作者による神田川デイズを。

エッセイのその底辺ぶりに「この人とはいいお友達になれそうだ……」と思ったのはいうまでもない。

余談の漫画

君に届け 1 (マーガレットコミックス (4061))

ベタなラブコメは素晴らしい。お前らもう付き合っちゃえよ(*゚д゚)(要約)