カナクのキセキ1 (富士見ファンタジア文庫)

千年前、この世界には「紅の魔女」と呼ばれる過酷な運命を背負ったマールという女性がいた。
彼女が長く滞在した地・親しくした者にはもれなく災厄が訪れたため、彼女は人々から罵倒され恐れられた。
マールもまた不幸な人を作らないように放浪し、人々に魔法を教え弱き者を助け、彼女の想いをこめた石碑を各地に建てた。マールの功績は後世になってようやく認められ各地に偉業をたたえた神殿が築かれ「魔女」は「神」となった。信仰心の厚いマール信徒にとって「マールの石碑」を巡礼することはもっとも尊い行為とされた。

熱心なマール信徒であるカナクは神官を目指し、ユーリエとともに石碑巡礼の旅に出かけた。

何冊かかけてもよかったんじゃないかなと思うぐらいには巻き進行。
話のラストは序盤で大体こうだろうというのはわかってしまうので、あとは裏づけと答えあわせのような……。
何も知らないで「マールの旅」サイドばっかり読みたかった。
世界の話が読めるのかなと思ったけどそうでもなかった。
「危険な石碑巡り」という割にはすごく穏やかな旅で「可愛らしい冒険譚」といった感じ。
「人生に一度はお遍路をと言われたので88ヶ所回った! ただしツアーバスで!」

好きなシーンは卒業式のシーンです。

コピー機にキレた日であった。

少女小説とかまるで読まなそうな人がごろごろっと見受けられる今日この頃です。
時期的にでるコモustの影響だなあと思う。でるコモぱねえ。

ようやくうみねこEp8が終わった。
簡潔な感想としては「なんというユージニア」「長かった」「ベルンVSラムダ in図書の都もえ
個人的にはEp4とEp6が好きです。志方さんの「廃墟と楽園」系の歌が聞けたのでよかった。

ぽんぽんぺいんとかいうレベルではない痛みに襲われていた。いやなに健康ゆえの痛みさ。
どぅわーと仕事も押し寄せていた。がんばった! 
でも久しぶりに痛さのあまり死ぬかと思ったので職場の母的存在に助けをもとめた。夕方ぐらいにようやく波は収まる。

そんなわけで今日は活字倶楽部を買いに行くのだ。どどどどとちょー寒い中本屋へ。
あれもこれもほしいのがあったけど財布を見たら2500円ぐらいしか入ってなかったのでかつくらとシアターだけ買ってあとは返す。

活字倶楽部で気になった本を……。

ラスト ランメキト・ベス漂流記  背中の紅い星白い月の丘で

銀のさじが本気を出している。
「ラストラン」は魔女の宅急便の角野さんの新作。主人公は右の74歳の私、左は孫かと思いきや「私」の母の12歳当時そっくりの女の子らしい。
真ん中と右はさりさんt-snowさんを友釣りで競うだなと思った。
真ん中、メキトベスは西魚リツコさんの新作、海と船が舞台の冒険ファンタジー
右は濱野京子さん@碧空の果てにの人の新作。亡国の王子と幼馴染みの物語。

風水天戯2巻は4月発売。街がメイン。少し怪しげな雑多な雰囲気になるらしい。

乙女の日本史 文学編 (コンペイトウ書房)

乙女の日本史の新しいのが出てる!

図説 密室ミステリの迷宮 (洋泉社MOOK)

なにこれときめく

巡礼コメディ旅日記??僕のサンティアゴ巡礼の道

須賀さんが面白かった本にあげていた。
サンティアゴ・デ・コンポステーラはちょーときめきすぎるんだ。ちょー気になる。

わーわーと言っていた。あれを読もうこれを読もうというのが増えてしまった……。
あとGOSICKが6月か7月に完結しますとついに見てしまったので、大事に読まないと……と思っている。

以下ざっくり敬称略で今年の予定。

伊坂幸太郎

夜の国のクーパー(東京創元社より 長編)
新聞連載・死神の精度の続編・新聞連載

冲方丁

光圀伝を年内に連載を終えて出版まで
テスタメントシュピーゲルの完結
マルドゥック・アノニマスを書き上げたい

荻原規子

RDG4は毎年と同じ季節になりそう(≒初夏〜夏ごろ?)
6巻でとりあえずまとめようと思っている

上遠野浩平

「恥知らずのパーペルへイム」という小説を書いている。原作付きの小説。
「アウトギャップの無限試薬」は難航中。

壁井ユカコ

別冊文藝春秋連載中の「サマーサイダー」の単行本
「五龍世界」の続編
電撃文庫からも何か出るといいという予定。

桜庭一樹

「ばらばら死体の夜」春か夏に刊行 神保町舞台のサスペンス
「傷痕」銀座の秋か冬に刊行 廃校が舞台。和製キング・オブ・ポップの死の謎をめぐる物語
GOSICKは3月に「GOSICK7 薔薇色の人生」 5月に「GOSICKs4」 6月か7月に「GOSICK8」刊行で完結。

須賀しのぶ

芙蓉千里2 春先に大幅に書き直したものを。
昭和日本舞台の書き下ろし大河ものが今年中に?
連載は芙蓉最終章と現代野球ものを春ぐらいから。あと後半にもう一つ。ライトノベル方面はお休み。

高殿円

2月に「カミングアウト!」新装版
春にプリハー、ポリ白 夏前に魔界王子・銃姫のコミックス トッカンの単行本
その後別冊文藝春秋で連載予定。

辻村深月

2月:本日は大安なり
5月:オーダーメイド殺人クラブ
8月:水底フェスタ

三浦しをん

週刊文春「まほろ駅前狂騒曲」の連載

今日は何とか切り抜けた。

ひたすら本を読む休暇が欲しい。
これを書きたいエントリネタばかりたまって死ぬ。

本屋大賞ノミネート作決定。
本屋大賞
既読は神様のカルテ2/キケン/ストーリー・セラー/ペンギン・ハイウェイ
これから読む本は謎解きはディナーの後で、読みたい本はふがいない僕は空を見た・叫びと祈り。

明日はシアターの2巻を買いに行きます。

シアター!〈2〉 (メディアワークス文庫)

竜が最後に帰る場所

エソラで連載されていたもの。
鸚鵡幻想曲だけは既読。
迷走のオルネラは読みながらすごく衝撃を受けてもうちょっと落ち着かないと寝れないぞ……とふらふらしていた。
夜行の冬は好き過ぎて死ぬ。錫に呼ばれて夜の街を歩く。知らない街にいつの間にか自分の家が用意されている。再び錫の音に呼ばれて外に出る。夜の街を歩く。
夜行様に案内され歩く人々の道行きは気楽な夜歩きではない。
元の家にはもう戻れない。次の夜にはもしかしたらもういないかもしれない。脱落したら喰われる。
こういう話には毎回コロっといってる気がする。草祭が好きな人は好きなんじゃないだろうか……どうだろうか。

ふと外の遠く離れたところに妙なざわめきを感じとり、活字から目を離して耳を澄ました。
シャランという鈴のような音と、雪を踏む音、少しくぐもったががやがやとした話し声。そうしたものが混ざり合った気配。
気のせいではなかった。
ああ、《夜行様》だと、思った。酔っ払いの集団ではない。音にそれとわかる独特の陰りがある。

(P105〜P106)

ばたばたした! しかし明日が死ぬ!
受付の人らが「エリザベスのすね毛あられ」1の話で盛り上がっていたので混ざりたかった。

  1. ジャンフェスショップで売ってる []

毒姫と甘い婚約者 (一迅社文庫アイリス)

毒姫って最近なんか聞いたことがあるなあと思ったらそれ毒吐姫赤い伯爵だった。

ミルフィーヌは侵略してきた凶王に心臓を奪われてそのまま死ぬところだったが森を守護する龍神が現れた。
人々に忘れられつつあった存在であった龍神に花を捧げていたその行為に報いてミルフィーヌは蘇った。
蘇ったミルフィーヌの体はお菓子で出来ている。食欲・睡眠・排泄などはあるが、体からは甘い匂いがする。
舐めると甘い。水に濡れると溶けるのでお風呂に入れない顔も洗えないので固く絞った布で拭くぐらいだ。
体はスイーツですが口調までは甘くないです。お前は○○だ! というしゃべりかた。

読んでる途中の感想は「アイリスなのにMFグリーンの匂いがする」「自由だなあ」だった。
「男が女を無理やり組み敷くセクでハラい展開」はないけど「少女向けだけどエロコメに挑戦してみたよ」みたいな。
「ラブファンタジー」とは書いてあるんだけどわたしは「コメディ」と認識して笑いながら読んでいた。
「姫+婚約者+従者2名」が主な登場人物で、前述のとおりコメディとして読んでいたので恋愛ものとして面白いかどうかはわからない。人に薦めるにはちょっとハードルが高い。

「足首にある刺青を見られたからにはお前は私と結婚しなくてはいけない」という流れで婚約者の登場である。
ミルフィーヌの迫り方はバカテスの翔子と同じカテゴリだと思う。教育的指導がないだけで。うん。

「若い男女と目を合わせるだけで相手を失神させる」とか「目を合わせただけで妊娠させる」とか「胸と尻は自分で拭け」とかどこぞの九十九十九もびっくりのフリーダム。でも概ねコメディです。

そういえば「指舐めてるだけ」なのにえろいのを最近よんだなーとおもったらあれうさみさんのだった。
舐められた後の指はきっとミルキー1みたいになってると思う。

「私の体の中心はなんでできているんだろう。シナモン、それとも骨か……」
「きっととても素敵なものですよ(略」

(P116)

なんというマザーグースか(不意打ちされた(ふきだした

「彼の"神様さえも妊娠させる"欲情的な美貌で、迫ってくる憲兵を全部妊娠させてしまえばいい。その神がかった魔力を使えば追ってこられなくなる」
「おまえ、根本が間違ってる。いくら魔的な美貌の俺様でも、一度に何十人もは妊娠させられない。リストアの魔力ならやれるだろうけど」

(P161)

この会話がひどい(男を妊娠させる男が……2
読んだ後「時計王と魔法のドレス」を書いた人だと知ってとても納得した。あちらは驚きの肌色率と肌のふれあいだった。

  1. 飴玉ではなく駄菓子屋にあった細長い棒状のもの。舐めてるとだんだん尖ってくる。なかなか食べ終わらないので途中で飽きる []
  2. じょうだんじゃなくてもいいとおもうんだ []

本を読みながら昨日のでるコモustを聞きなおしたりしていました。
聞き逃した人はでるたコモリの「なれる!ラ管連」 on USTREAM: .で録音が置かれています。
でるたさんの冴えわたるきちでるトークが聞けるのは(ネットでは)でるコモだけ!
そんな感じに予想外の方向から予想外の@が飛んでくる今日でした。

ちびまる子ちゃんのOPがBBクイーンズに戻っていた。

アンダスタンド・メイビー〈上〉

あられもない祈りとかよりは大分明るくて、でも明るいといっても壁井ユカコの「NoCall Nolife」ぐらい。
羽場先輩はかっこいい。いや今のところ浦賀氏が気になってるところです。

主人公は黒江という女の子で、話が始まった当時はまだ中学生。茨城が舞台。
でその黒江ちゃんが付き合ったり別れたりしつつ、新しい友達新しい彼氏新しい世界に飛び込んでいく話です。
すごく軽い話に見えますが、じっとり重い。新しい世界に飛び込んでいくというか飛び込まざるをえない。
でも島本作品の中では割と明るいほうだと思う。

「大人になるのなんてやめよう」(P78)とか「本当に、二人で遠くに」「いいよ」(P250)とか好きなんだ。
だが、 \ 賢治ーあうとー! / あの男は駄目だ。人を駄目にする男だ。

空の名前が出てきてびっくりした。

空の名前

空の名前はちょういい。このシリーズはよい。

映っていた体が、樹木の枝よりも頼りなく、左右に揺れた。窓ガラスの上の方まで細い紐の影が伸びていた。
ああ首吊りだ、と思うと同時に、私はもう死んでたんだ、と気づいた。

(P71〜72)

ぶらん子で青髭!

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