すごいタイトルだけどこれいい本だったなー。いやまじで「今悩んでること」に対して「こうしたらどう?」っていう明日からできるレベルの話にがっつりページが割かれていた。自己肯定感についての話。

自己否定を続けていくと「反抗」「悲観」以外の行動をとるのが難しい。

反抗タイプ:「自分のことを否定するな!」「オレはダメじゃない! 悪くない!」と怒りで訴えがちだけど、実のところは誰もあなたのことを否定していないし本当は自分で自分のことを否定している。
悲観タイプ:自分自身に絶望しあらゆることに悲観的にとらえるようになる。徐々に存在していること自体に罪悪感を覚えるようになる。
この2パターンについて語られる。
例えば上司が何がなく発言した「おーいちゃんと仕事しろー」という言葉について「いやめっちゃ仕事してるけど???」ってキレがちなのが反抗タイプ、「わたしが出来が悪いから怒られた」っていうのが悲観タイプ。

人間関係というのは仕事に対する価値観や正義や利害が一致しなかったという場合が多い。そんな争いに境界が脅かされるのはとても分かりにくい。相手に境界線を踏み越えさせないために、自分が踏み越えないために必要なことは2つ

「人の感情に面倒を見ない」
「自分の感情の面倒は自分で見る(人を使って、自分の感情の面倒を見させない)」

まあ自分の機嫌は自分でとれというよくあるあれだろう。しかし誰か怒ってる人がいたとして、それは相手の都合で勝手に怒っている。その怒りはお前のせいじゃない。怒りは「その人の正義」だしおまえがそれを取り除こうとしなくていい。機嫌を取るとすればするほどとばっちりを食らう。
境界線を引くためには怒りが必要。怒りは本来防御のためのエネルギー。あなたがおとなしい人だとどうしてもなめられるだろう時にはキレ気味で無理ということ。それは反抗ではない。

上司に意見を言うと激怒され扱いに困る、という問いについて
キレる人は反抗タイプ、劣等感が強く自分が否定されることを恐れている。こういう人を正そうとすると確実に敵認定され目の敵にされるし、過度に恐れたりしていると俺が悪いというのか的に腹を立てて面倒くさい。切れる人は怖いけど、やるべきことは「他人の感情の面倒は見ない」キレるのは上司の問題。怒りたい人は怒らせておけばいい。別に上司と友好関係を結ぶ必要がなければ境界線を意識して適当にスルーすること。

仕事のプレッシャーに押しつぶされそうという問いについて
・不安・怖さに気付けているのは重要
・「仕事なので逃げ出すこともできず」というのは思い込みなので、「まあ逃げてもいい」という気持ちをもって緩んだところでやることリストをつくる。(人は全貌が見えないものは怖いものだ)

後カラーバス効果は「脳幹網様体賦活系」による情報選別フィルターが活動している証拠らしい。
これがフィルタリングする条件は1:生命維持に必要 2:興味関心があること
自分はダメだと思っている人は「自分はダメな存在」と証明し続ける情報を集め続け、「自分は好かれている」と思っている人はそういう情報を集め続け、思い込みが強化される。

とにかく肯定ペンギンになる。