ちょっと残しておきたいと思ったので。

さっきタイムラインで「創作する人は『語彙力欲しい』っていうけど一般人がよくわからない単語を使って小説を書くことはその作品にとってプラス? マイナス?」っていうアンケートが流れて来ていた。

そもそも前提からしておかしくないかと思うんだけど、「語彙力が高まる」ことと「一般人がよくわからない単語を多用して小説を書くこと」はイコールではない。きらびやかな文章はそれが似合っているならOK! ただし平易な一般人でもよくわかる文章でも語彙が足りてないとお粗末な文章になりませんか? わたしは思います(自作を掲げながら)
例えば「焼肉を食べる」っていう動作でもどういう店? どういう場所でどういう肉を食べてる? 網の上にあるあれも換気扇でいいの? 箸使ってる? トング使ってる? 口に入れたらどんな味がする? タレ何使ってる? 
そういう脳内で思い描いている「こういう感じー」っていうイメージ図を文字として伝えるためには語彙がいるんですよ。

語彙を増やすためには「分かりやすい文章」を書きたいなら「自分が分かりやすいと思う文章を写経する」、「絢爛豪華なきらびやかな文章」を書きたいなら「自分がきらびやかだと思う文章を写経する」をすればいいと思います。うまくすれば推し作家のよく使う単語やこういう展開が好きっていうのがちらっと分かったりします。
文章で食べていくんじゃなければ「自分が好きな文体」を貫けばいいと思う。自分含めて誰かには刺さるから。あ、ビジネス文体はまた別。

ちなみにファンレターは語彙力のなさをあまり嘆かなくてもいいと思う。とりあえず「読みました、好きです!」だけで大丈夫。もうちょっと書けるなら「どこが好き」って書けばいいと思う。ちなみにわたしは今月初めに書いたファンレターで「○○のシーンが最高で〜〜〜〜こっちもすごく良くて最高だった! さっきから何回最高だって繰り返すのかと自分でも思いますが、この感情を伝えるにはこの単語しか知りません」と書き連ねて便せん2枚ぐらい讃えた。